老い
目も悪くなったし、足腰も弱った。
耳の遠くなった親父が
でっかい声で
電話してる
表に聞こえるよと
お袋を促す
別にいいんだけどね、聞こえたって。悪口でさえなければ。
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目も悪くなったし、足腰も弱った。
耳の遠くなった親父が
でっかい声で
電話してる
表に聞こえるよと
お袋を促す
別にいいんだけどね、聞こえたって。悪口でさえなければ。
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昔、彼女たちがニューハーフと呼ばれていた頃、わたしがまだ音楽に夢中だった頃。
彼女たちが
美しくなれるのは
女であろうと
理想を体現しようと
努力してるから
彼女たちのいでたちがどうとか、振る舞いがどうとか、そんなこと取っ払って、素直によくみてごらん。彼女たちは理想を真剣に生きている。その姿は美しい、すくなくともわたしたちよりは。
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仲のよい同僚もいるが、プライベートにまではなかなか近づけないし、近づかない。
だめだったよと
あっけらかんと
メール寄こした
同僚の
読めない横顔
同僚が
転職を試みて
あっけなく退散
残念なのか
ほっとしてるのか
なんとか逃れようともがいてるのは、誰も同じ、か。何から逃れようとしてるのかは、それぞれだけれども。
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朝、リアミラーに映った後続車。おそらく母娘、おかあさんがなにか云ってるが、娘はそっぽ向いてて、「あっ、こりゃ親子げんかだな」と。
お嬢ちゃん
そんなにふくれっ面じゃ
ますます
おかあさんに
そっくりだよ
駐車場へ曲がったら、そのクルマは直進して駅前のほうへ。今日は試験かな、おかあさんに送ってもらったんだねえ。朝から気が立ってたんじゃ、点数期待できねえぞ。いってらっしゃい。
おかあさんも、年頃の娘には、すこしは気を遣ってやりな。昔の自分を思い出せば、似たようなもの。
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消費者の怒りって、いったい誰に、何に向けられるものなのか?
賢いはずの
消費者が
何故にこうも
易々と
騙されるのか
本当に賢いのか/本当に誠実なのか。/何をして賢いと/誠実といえるのか。
気がついたら
右手に何か
握っていた
大切な宝か
石の礫か
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お袋も女房も「みた!」っていうし。そのあたりを通る時は、いつも気にかけていたんだけど、さっきやっと会えた!
いたよ
こんなにちっちゃな
手のひらに
乗るくらいの
おまえにそっくりの子
「居たよ、居た居た」と帰ってきても、誰もいないでやんの。しょうがないから、うちの猫に話しかけた。「おまえの子か?!」
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久し振りに三連休。ひげも剃らず、寝癖も直さず、閑さえあれば猫と遊ぶ、もしくはブログ更新(笑)。
記帳だけして
引き出しを忘れる
安心して
うっかりできる
三連休
とか浮かれてたら、もう明日から仕事だよ。
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今年の正月、伯母が急に亡くなった。早いものでもうすぐ一年にもなる。義姉にもかかわらず親父が喪中はがきを出すと言い張る。
こういうものは
定型文がいちばんだよ
謂っても聞かず
喪中はがきの文面に
拘る親父
近所とはいえ変に義理立ててもおかしいんじゃないか。お袋のいうように「まあお好きなように」ではあるが、パソコンでつくるのは俺なんだからさあ。
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捉えきれない広さと深さ。
海は
深い底に
もうひとつの
流れを
隠している
南の
海で
魚は
青く
染まる
鴎は
きみの
頭上を
回って
海へ
昨日、女房とほんのちょっと海を眺めながらドライブした。
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長ければいいってもんでもないんだけど、これだけは別。
いつまでに
何をすればいいかって?
いつまでも
元気でいてくれりゃ
それでいいんだよ父さん
長生きできた
そのことを
素のままに
よろこべる
老いた父よ
雨の日
風の日
長生きできた
そのことだけでも
よろこべる夜
居間にふたり
たがいに
好きなことに
没頭している
父と子
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偏見。
内面の美なんか
吹き飛ばしちゃうくらいに
奇跡のように
美しい
人もいるんだ
美しさを
競うのは
醜さを
詰りあうより
多少はまし
やはり
美人と
美声には
すぐ
反応してしまう
だから、偏見だって!
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「よく飽きないね」と呆れられる。けど、ね。
何度も何度も
おなじ曲
おなじ歌に
繰り返し繰り返し
涙する日
決して哀しい歌ばかりじゃないんだ。
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「しゃれこうべ」、ことばの響きが、なんとなく間抜けなところがなんともいえないブラックユーモア。
砂の中の
しゃれこうべ
とうの昔
死に絶えた
わたしの骸
にたにた
笑っている
砂の中の
白く乾いた
しゃれこうべ
澄んだ音の
鳴り響く
小さな弔鐘
わたしの
しゃれこうべ
急な階段を
しゃれこうべが
転がってゆく
干乾びた
桃の種のように
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人類が滅びるか/戦争をなくせるか。
正義が
罰則規定で
あるかぎり
戦争は
なくならない
また
戦争だ
詩が
書ける
ありがたい
戦争は
終わらない
口の中が
血の味で
一杯だ
一人ひとりは
みんないい人
なのに
戦争は
なくならない
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なぜか魅せられるいきもの。
魂を
鳥に
乗っけて
飛ばす
遥か彼方
晴れた空高く
鳥は
円を描く
自由の詩を
諳んじている
あなたは
鳥の姿
夜明け前
静かに
飛び立つ
日の出前、一握りの米粒を空き地に撒く。
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日々感じる、ちいさなよろこび。かすかな兆し。
しあわせは
厚くて丸くて
ほどほどに
廉く買える
鯵のひらき
いっしょうけんめい
生きてゆこう
それだけで
いいやと
決意した
もっと
よい歌を
もっと
よろこびを
それが明日
みんな、愛してるよ。
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「さあ前へ進もう」とポジティブになるたびに、ぶち当たる壁。
未だ
この問題の
答えもみつからないうちに
いつも急かされる
「次の問いに答えよ」
もうぼくらには
簡単に解けるような
問題は残されていないんだね
それが
生きるということなのかな
もはや
脱ぎ捨てて
剥ぎ取って
核の部分で
立ち向かうほかない
そう、形振り構わずに、闘い続けるしかないんだ。
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そうはいっても、それでもまだ余裕があるのかもしれない。
明日の
来ない日が
来る
必ず
来る
いずれ
わたしは
死ぬ
あなたも
死ぬ
はやく
地球が
終わらないかな
世界が
滅びないかな
「絶望」なんて自分で口にしてるうちは。
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見るからに只のおやじなんだけど、とんでもない歌を書き歌う…あっ奥さんもきれい。
なんてこと
ない歌なんだけど
決して
色褪せない
忘れられない
いつぞや日本のテレビドラマの挿入歌だかに採用されて、それっきり…って、ふざけんなっ! 新譜ちゃんと日本盤リリースしろよな! ちゃんと聴けっ!!
……と思ったら、日本盤出てましたね。失礼しましたソニーさん(07/11/24) 。
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「まずはやってみよう!」と、とるものもとりあえず始めたこのブログ。その時その時の思いつきを継ぎ足し継ぎ足した結果、非常にまとまりのない読みにくい構成になってしまっておりました。
いままでのようにただ日次にタイトルを羅列するのではなく、すくなくとも「何について詠った歌」か目安としていただくべく、カテゴリー項目を一新しました。多少なりとも参照・検索がしやすくなればなあ、と思っております。
とはいえカテゴリー分けするのはわたし自身ですから、「なんでこんな歌がこんなカテゴリーに!」という不整合・不可解など多々あるかと。いずれにしても初めてのブログ経験。失敗を繰り返しながら学んでゆきたいと思います。言い訳と共にぜひ御理解のほどを。
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この、どうしようもない存在。
未来を孕む
おんな
未来を担う
こども
ダメなおとこ
孕むものとして
おんな同士で
共倒れか
共存か
決めるべきだ
おとこは
分断し
破壊し尽くして
呆然とするしか
能がない
おんな
こどもを
殺し終えて
途方に暮れる
おとこたち
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食べるならば肉よりお魚が好きです。
魚
死んで
括られ
内臓を
抜かれている
こちこちの
凍った魚
ぼくの獲物
煮て食おう
焼いて食おう
臭い魚
腐った肉
濁った脂
饐えた臭い
干からびた骨
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自覚がないだけで、結構みんな罹患してる。
ああすれば
こうすればと
うつらうつら
寝る前に
歯を磨く
つまらねえ
仕事に
へこたれるな
水を一杯
飲んで寝る
徹夜明けの
部下を労うのに
コンビニの
おにぎりか
サンドイッチか
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犬や猫は他人じゃない。
朝
夏の盛り
黒い猫が
じーっと
遠くをみつめてる
年寄りの
飼い猫が
ちょびっと
舌出して
眠っている
叱られた
仔犬は
心臓の鼓動を
黙って
聴いている
目が合えばおともだち。
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エロスっていうのは、こういうことをいうんだよ(笑)。
わたしの
尖った舌先で
あなたの
火照った頬を
貫く
くちびるで
なぞる
くちびる
あなたの熱く
火照った頬
鉛筆の
太い芯で
あなたの
くちびるを
なぞってあげる
あなたの
傷ついた
くちびるを
舌先で
なぞってあげましょう
まだまだ序の口。
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ときどきストーンド。
自分が
石ころなら
思いっきり
遠くへ
蹴り飛ばしたい
転ぶ
転ぶと
わかっている
わかっていて
また転ぶ
何事も
なかったかのような
午後の日差し
何事も
起きず
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彼女に対しては、感謝以外ない。
リビングに
女房と
飼い猫と
寝転がって
ほかに何もしない
女房はめずらしく
ポークを注文
久し振りに
ふたりで
カレーを食う
妻が
ほんのちょっと
可愛らしくみえた
すこし
ほっとする
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経験として積み上げられないものもある。
あなたといて
わたしは
いつも
笑顔だ
いけない
わたしたちは
いつも
ふたりでいた
それが
いけなかった
あなたが
女で
よかった
わたしが
どっちでも
「経験した」という思い出としてしか残らない。
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だれもが陥るとはかぎらない、深い深い穴。
思い出のまま
取っておきたい
そんな
恋など
あるか
いま
きみなしで
生きていける
それがわかったときの
喪失感
最愛の人を
殺したくなる
その気持ちはよくわかる
いないほうが
よかった
わたしかあなた、どちらかが。
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この二元論(笑)!
神も
悪魔も
いらない
わたし
ひとりでよい
喜捨の
上前を
はねる
元締めとしての
神の存在
悪魔の弁明と
罪人の釈明こそが
詩なのだ
神のプロパガンダに
利用するな
神を憎んでいるのか/悪魔になりきろうとしてるのか。
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ひとりでいるのは嫌なんだけど、ひとりでいたい。
家に帰り
風呂に入り
布団に入って
ひとりになって
そして泣く
ほんとうは
つらい
さみしい
くたびれた
と書きたかった
泣くな
泣いても
どうにもならん
そういって
また泣いた
泣くねえ、泣いてばかり。
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かなしいと口にすれば、皆がかなしむので、誰も黙して語らず。
痩せて痩せて
可愛らしい(かええらしい)
子供みてえに
なりやがって
お前の死に顔は
もう人の為に
生きなくていい
自分の為に
早く
楽になりなさい
天国があるのなら
そこから見おろして
俺たちの間抜けぶりを
けらけら笑いながら
見守っててくれ
思い出を
語り合える人の
減ってゆくのが
辛いんだね
きっと
泣けるもんなら大声で泣いてみたい。
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お月様のきれいな季節。その代わり寒い寒い。
こんなふうに
ふたりして
仰ぎ見るとは
蒼白い月が
浮かんでいる夜明け
ふたりして
見上げる
真っ白な月
蒼白い
夜明け
真ん丸の
満月が
真上に跨る
まるで紛い物の
曼荼羅のよう
寒空に
お月様
冴え冴えと
褪めた勾玉の
照り返し
お月様
群青色の
夜のお空に
置き忘れてきた
オレンジの実
なんか、ロマンチックなんだ月夜。
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宇宙は遠すぎる。
流れ星が
ほんの一瞬
永遠には
程遠い
願い
宇宙は広すぎる。
光で
埋め尽くせないほど
闇は
広く
深い
宇宙は暗すぎる。
宇宙は
明け方に
積もった
漆黒に輝く
黒い雪
いつかそこへと還ってゆくのだろうか。
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生きる糧を得るためには、しかたがないことと割り切る。
いくらでも
下げられる
恥ずかしげもない
軽くて
便利な頭
あの人は
死んだよ
あの人は
辞めたよ
電話の声
缶コーヒー一本で
気分転換できる
扱いやすい
お買い得の
おとこたち
「プライドはないの?!」と年下の女の子から叱られる。
「ない」と応えられる。
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騙される側も悪いというが、それをあてこんで騙すほうが絶対に悪い。悪いんだけど、これほど何度も同様の事件が報道されているにも拘らず、まだ騙されちゃうというのは……果たして?
疑わず
信じた
安楽を求めた
あなたが
悪い
この人は
よい人だ
理解者だと
信じきったまま
疑わないほうが悪い
「信じていたのに…」「裏切られた」、あるいは「こんな罠にはまるほうが間抜け」……どちらの側も言い訳はどうとでもできる。嫌なのは
わたしだって
それが
可能であるならば
汚い手を使ってでも
金が欲しい
…わたしはこんなにも醜いということ、ちくしょう。
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数少ない恋愛経験において(またかよ)、自分の醜さを、これでもかってくらいに見せつけられました、毎回毎回。
あなたと会えば
白も黒も
醜い思いも
もうどうでも
よくなってしまう
愛されたいと
強く願うほど
だからこそ
深く酷く
他人を憎む
記憶喪失に
自ら罹って
きみの声を
姿を
追い出そう
お陰で歌が書けました、なんというコスト効果…。
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本当に恐ろしいのは、神を信じきって、人間を信じない人たちだよ。
世界が
壊れるのを
恐れる人々
待ち望む
人々
そういう人たちは、自分たちの神さへ無事ならば、人を殺しても構わないんだ。
最悪のモデルがこれ。
イスラエルと
パレスチナ
一番の
宗教的な鍵は
キリスト教だ
アラーと
ヤハウェは争い
漁夫の利を
キリストが
狙っている
この歌は「載せるな」と云われたけどね、知ったことか。
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わたしたちの歌は
すべての人たちとの
約束であり
すべての人たちへの
問いである
五行歌とは、「日本のこれまでの詩型から、新しく考えられた自由で、書きやすく、また完成しやすい短い詩の形」と『五行歌公式ホームページ』の『五行歌とは』ページにあります。詳細はぜひ公式HPを御参照ください。
五行歌公式HP ⇒ http://5gyohka.com/
わたしは五行歌(らしき歌)を書き始めて約6年。それ以前は自由詩一辺倒。また音楽活動も同時進行していた為、なかなかその良さに気づかないでいましたが、自由詩を中心に指導していただいていた草壁焔太先生からのお誘いもあり、「騙されたと思って(笑)」書き始めてからというもの文字通り『病みつき』となりました。
当初、貯水槽が水路をみつけたように止め処なく歌が流れ、一時は2ヶ月で2000近く書き上げましたが、いまは「量より質」、そこそこに「浮かび上がる」歌を淡々と記していく毎日です。
このブログは、そうして蓄積した五行歌の発信地も兼ねて立ち上げました。
古くからの友人がそのほとんどに目を通してくれ、彼の目で選別してくれた結果も、ここには反映しています。というよりも、彼が作品を読み通してくれたことが、このブログ立ち上げの動機のひとつでもあります、歌は人々への『問い』であるという信念を思い起こさせてくれました。ギッパくんありがとう。
はじめから
そうあるように
ことばを
ならべるのが
うた
という訳で、ここには作品集としての面と、いわゆるブログとしての面が同居しております。全編を通して読むのは忍耐の要ることですから、目に付いたタイトル記事を拾い読みしていただいて構いません。よろしければ御意見・御感想をコメントとしてお残しください。もしくは私宛メールアドレスにお送りいただいてもOKです。
それでは右サイドバーのカテゴリーからお好きなタイトルをお選びいただき、どうぞお楽しみ(?)ください。
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田舎住まいのよいところは、なんといっても水。「おいしい」「つめたい」そして「すぐそばに流れている」こと。
水は
地の産み出した
最高の富
他の星と
位を分かつ
海は
やさしく
たゆたい
恐ろしげに
口を開く
海は凪ぎ
病は篤く
太陽は沈み
痛みは底深く
沈降する
その代わり、冬場はきついけどね。
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その多くがスポーツ好きだよね。特に、自身がするのでなく観戦するのが。んで観戦しながら批評するの。開始から終了まで、ずっとテレビに釘付けになってたりする。わたしなんか結果さえ知れば充分(知らなくても充分)なんだけど。
またも
暑苦しい
禿げ頭の
季節
高校野球
さっきまで
名前さえ知らなかった
代表選手を
日本人だからと
応援している
勝っても負けても、応援していた選手には「謙虚さ」「さわやかさ」が要求される。傲慢な態度や悪態なんかもってのほか。それに限らず
いついかなる
時にあっても
笑顔を
求められる
奇怪さ
この気持ち悪さは、どっかの独裁国家と共通するものがあると思うんだけど…そんなことない?
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数少ない(?)恋愛経験にも拘らず、図らずも実にたくさんの教訓を得た。残念ながらそれらを活かすチャンスに恵まれないでいる(笑)。
あなたの傘に
相合傘
ふたりして
すこしずつ
濡れる
そのくちびるの
美しすぎる
あなたという
夢
悪夢
奪えるだけ
奪う
すべて
ほしい
なにもかも
恋愛も、そのときそのとき一度限りの具体的な生、過去に得た教訓や知識など役に立つわけがない、あたりまえだけど。
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叔父の三十三回忌に、女房が墓参りに行ってくれた。わたしからはあまり話してはいない叔父のことを、母も叔母も妹も、やはりあまり教えてはくれなかったと、女房。ただ「わたしがいっしょにいるのが当り前のように、いつも通り普段どおり三人とも微笑んでいたよ」と。母も叔母も妹も、それぞれにたくさんの思い出を抱えてはいるが、あの笑顔だけを思い出していたのだろう。
叔父は
早く亡くなり
遺された家族は
忘れようとも
忘れまいともしなかった
病気がちではあったが、明るく背の高い、なかなかの男前だった(かな?/笑)。本をよく読む人ではあったが、長い入院生活がそうさせたのかもしれない。反面、結構おしゃれで、質のよい輸入物のシャツやタイをたくさん遺していってくれた。もちろんわたしがいまも愛用している。
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そもそも「悟る」ということがどういうことなのかわからない。わからないもんだから、今までもこの先ももだえ苦しみながら生きてくしかないんだろうなと半ば覚悟してる…ってこういうことも「悟り」っていうんだろか。
悟った
と大声で
主張する
大した
悟り
わたしの歌は断定的なので勘違いされるのかもね(断定的な言い切りで終わることが多い)。でもね、違うんだよ、以前どこかで書いた。「わたしのうたは/すべて問いである」と。
だからね、これからはわたしの歌に限って6行目に「…って思うんだけど、いかがですか?」って付け加えて読んでいただこうかと。それじゃ『6行歌』じゃないかって? いや『五行歌+α』。なんだか仮面ライダーシリーズみたいだな、『仮面ライダー/菩提』とか、いないかそんなの。
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駄菓子屋で竹ひごで作ってある凧を数十円で買ってくる。大きいと高いし扱いにくくて、数十円程度の安物のほうが手頃なのだ。
新聞紙を細く裂いて、舵の役目をする尻尾として凧のお尻に貼りつける。「尻尾は長いほうが安定するんだよ」としたり顔で、手や指を糊でべとべとにしながら、自分の背丈も越すほどに。表に駆け出せば、必ず靴で踏んで千切れる。
その日は強風でもなく、いつになく風に乗って調子いい。どこまで遠くにどこまで高く飛ばせるものか、友達の凧糸を奪い取って、継ぎ足し継ぎ足し、どんどんと糸を送る。所在なげに凧を抱えもつ友だちもぽかんと口を開けて、米粒より小さく見える凧を呆れ顔で見上げていた。ぼくは大した気持ちになった。
凧糸を
継ぎ足し継ぎ足し
手繰り戻せないほど
遠く高く
飛び立った凧
とはいえ子供のこと。夕暮れの風に煽られ、手繰り寄せられる限界を遥かに超えてしまっていた。冬の短い午後はだんだんと暮れて、友だちも「寒くなってきたなあ」と口々に凧抱え帰ってゆく。終いには扱いあぐね、ぼくは糸を切った。緊張が一瞬に解かれ、弾かれたように凧はくるくると更に遠くの空へ転げていった。きりきり舞いの凧の堕ちてゆく様を最後まで見ることなく、ぼくは駆け出していた。
それから凧揚げなんてしなくなった。随分経って、洋凧をこれ見よがしにくるくる操る大人を見かけるようになったが、羨ましいとも思わなかった。
あの凧はどこへ行ったろう、木に引っかかり雨に打たれて、川に落ちて流されて、次の日には千切れ果てたろう。けれど、いまだどこか遠くの空を彷徨い流されているような気もしている。40年近くも前の話。
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さっきギッパくんに「ブログなんだから歌の前後に、その解説やコメントをきちんと書いて、読みやすいよう工夫せよ」と怒られてしまった。奴はすっかりマネージャー(?)気取り。でも確かにその通りかと。
いまのままじゃ電車の中で大声で独り言云ってるようなもので、どんなに大した物言いでも誰も耳を傾けはしない。もっと「親しみやすくわかりやすく」すべきだと。
が、「思ってること全部を書いてやろう」なんて奴はバカだ、言いたいことのエッセンスが歌なんだから余計なことは一切要らない、という気持ちも一方ではある。
悟る
間違いに
気づく
考える
ふりをする
いずれにせよ、これからは多少なりとも「読んでいただく」ことを前提として、UPしていこうと思う、いや思います。できれば皆さん、遠慮なく忌憚なき意見をコメントとしてあげていただければ今後の励みともなり、幸いです。これからもよろしくお願いします。
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いつまで古典的なヒーロー像を追い求めるんだろう。アニメ版『新造人間キャシャーン』のほうでなく実写版『キャシャーン』は、えらく不評だったが、わたしには妙にリアルで、一時嵌り込んでしまった。
キャシャーンって
弱っちいんだ
だから
ぼくは
好きなんだ
映画「スパイダーマン」も「バットマン」もおなじ。いずれの主人公も、なかなか社会に馴染めず苦悩する様がよく描けている。
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とはいうものの、すこしもスケベではありません。
肉体の
交じり合う
その一点を
容易には
超えられない
あなたが
どこかで
生きている
それだけが
苦しい
キミを
トーストに
塗りたくって
毎朝
食べたい
お粗末様でした。
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こどもたちへ伝えたいこと。
わからないことばは、自分で辞書を引くこと。
視るな
聞くな
こどもたちよ
好き勝手に
飛び立てよ
赤ん坊よ
死ぬな
生きよ
おまえたちの
輝ける未来を
きみを
見捨てたりは
しない
もうこれ以上
ひとりたりとも
あとはきみ達次第。
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