おしらがみさま
合奏団のひとり、バスパートのM山くんが
「白髪、目立たないようにするには、どーしたらいいんでしょうねえ…」と、わたしの隣で呟く。そう言われて改めて、よくよく彼の頭を見れば「おお、いつの間に((笑))」、10年前にも確かちらほら覗いてたはずだが、今や黒髪よりも白髪の占める面積比は8割にも及ぶだろう。
「あはは、気がつかなかった。女の子の髪ならともかく、隣で演奏してるオッサンの頭髪なんて、気にしてないよ」「(目立たなくするのは)簡単だ、全部剃っちゃえ」「いや白髪に染め直しちゃえばいいんだよ、そうすれば『目立たな』くなる」…と、メンバーは冷たい。
M山くん、きみもそういう年齢なのだ。10年前の「若白髪」ではなく、これからは本白髪として次から次へと生え変わる、きみも年を取ったのだよ。
会社の
トイレの洗面所で
誰もいないことを
確かめて
白髪を抜く
M山くんほどではないが、わたしも気にしているのだった。
監視モニターを見やると
どこかで見た中年男
しかめっ面で怪しげで
よくよく視ると
じぶんの姿だ
年齢を重ねるいうことはと、自分のほんとうの姿を見失うこと。
年齢を
重ねると
自分自身の
ほんとうの姿を
見失う
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