大人の五行歌

2020年5月19日 (火)

散らずに零れる

まず「散る」としたのだが、改めてノートに書き写す折に「こぼれる」と書き込んだ。

     花びらは
     こぼれるたびに
     いのちを
     削るのだろうか
     繋ぐのだろうか

「こぼれる」としたら、季節外れか。

     花びらは
     こぼれて
     今年もまた
     梅の実
     実りました

   

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2017年12月 9日 (土)

おしらがみさま

合奏団のひとり、バスパートのM山くんが

「白髪、目立たないようにするには、どーしたらいいんでしょうねえ…」と、わたしの隣で呟く。そう言われて改めて、よくよく彼の頭を見れば「おお、いつの間に((笑))」、10年前にも確かちらほら覗いてたはずだが、今や黒髪よりも白髪の占める面積比は8割にも及ぶだろう。

「あはは、気がつかなかった。女の子の髪ならともかく、隣で演奏してるオッサンの頭髪なんて、気にしてないよ」「(目立たなくするのは)簡単だ、全部剃っちゃえ」「いや白髪に染め直しちゃえばいいんだよ、そうすれば『目立たな』くなる」…と、メンバーは冷たい。

M山くん、きみもそういう年齢なのだ。10年前の「若白髪」ではなく、これからは本白髪として次から次へと生え変わる、きみも年を取ったのだよ。

     会社の
     トイレの洗面所で
     誰もいないことを
     確かめて
     白髪を抜く

M山くんほどではないが、わたしも気にしているのだった。

 

     監視モニターを見やると
     どこかで見た中年男
     しかめっ面で怪しげで
     よくよく視ると
     じぶんの姿だ

年齢を重ねるいうことはと、自分のほんとうの姿を見失うこと。

     年齢を
     重ねると
     自分自身の
     ほんとうの姿を
     見失う

 

 

 

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2014年11月16日 (日)

女性はズルい

まあまあ、あたまのおかしいわたしの云うことですから。

     女性はズルい
     嘘をつく
     小声でささやく
     いわなくてもいい
     ほんとうのことをいう

     女性はズルい
     好きという
     愛してるという
     そのうえで
     またあとでという

     女性はズルい
     好きだという
     愛してるという
     そのうえで
     もうおしまいという

 

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あなたはサル

いや、猿じゃなくて「去る」だ。

     美しいあなたは
     わたしの前を
     通り過ぎる
     知っているくせに
     わかっているくせに

     美しいあなたは
     わたしの前に
     立ち止まる
     向こうを向いたまま
     背中を向けて

     美しいあなたは
     わたしの前で
     黙り込む
     うつむきもせず
     何も言えず

    

     

 

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2014年9月21日 (日)

愛してるからこそ愛されない理由(ワケ)

くどいな(笑)。

     愛してるからこそ
     愛されない
     愛してるからこそ
     遠ざかる
     愛のこの矛盾

ダメ押しだ、うーん、くどい(笑)。

 

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2014年9月20日 (土)

愛する人が愛されない理由(ワケ)

安手の恋愛指南書のタイトルみたいだな。

そもそも「愛してる」ってこと自体、当人のエゴなんだって気づかない。その無神経さ。更に、それを「いちばん大切なこと」と最優先し、「自分の気持ち」のみ最上段に祭り上げ、反省することはない。まして「歌」まで詠んで、誰彼かまわず振れ回る、正気の沙汰ではない。

     愛する人を
     踏み台にして
     歌を詠む
     その後ろめたさに
     気づいてますか?!

     愛してるからこそ
     愛されない
     愛しているけど
     打ち明けはしない
     愛の矛盾

無知蒙昧、恥の上塗り、ああ腹立つっ、スリップノット聴こうっと。

 

  http://www.youtube.com/watch?v=zjp6-_pBOMo

「恋愛指南ハウツー」にもなりませんでした(笑)、悪しからず

 

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2014年5月 9日 (金)

むすめのよう

おなじフロアに女性社員が4人。どのこも皆、美人さん。

     微笑んで
     返事をする
     女性社員は
     むすめのようで
     なんか照れる

     きみたちが
     おとなになって
     ぼくらほどの
     分別がついたら
     わかることもある

     むずかしい仕事を
     よくこなしたね
     今日こそは
     はやくおうちに
     帰りなさいね

帰り道、バス停に向かって歩いてる彼女たちに、やっぱり声掛けないで、気づかないふりしてクルマで通り過ぎる。むすめのようでいて、やっぱりおんな。        

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2014年4月20日 (日)

そういう論理も成り立つ

ものは言いよう、考えようというけれど。

     きみは
     誰にも必要とされていない
     それを証明するためにも
     きみは
     生き続けなければならない

     なにを始めるにも
     遅すぎる
     だったら
     いつ始めたって
     おなじじゃないか

     放してしまった手も
     違う誰かとなら
     繋ぎ直せる
     そう願う
     そう願いたい

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2013年11月 3日 (日)

他己矛盾

「あなたが好き」「あなたが忘れられない」等々、切々と歌い上げる、罪のない人たち…ほんとうか?!

     「あなた」のことを
     詠っているようで
     実はそんな
     いじらしい「わたし」の
     アピールだったりする

     「切ないの」
     「想ってる」
     「忘れないで」…
     無反省な自己愛の
     垂れ流し    

 

 

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恋や恋

だれかを思い続けることは、実は「恋」だとか「愛」ではない。

     なにかに
     目を奪われると
     それを中心に
     世界が回っていると
     勘違いする     

     世界が
     そうあることと
     世界がこうだと
     思い込むことは
     別だ

そういうリスクはあえて冒す、それによって、まさにその思い込みそのものを対象化する。そうでない限り「ひとり恋愛」は自慰行為に他ならない。少女のうちならまだしも、ではある。

 

 

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