宗教・哲学なんやかや

2022年3月13日 (日)

神は救わない

神は被造物を思うがままに。神は願いを聞き入れない。誰であれ何者であれ。

   神は
   救わない
   願いを聞き入れない
   だから人間は
   助け合うのだ

神はご自身の御心のままに。

   神様は
   頼りにならない
   人間はただ
   互いを人間として
   慈しみあうのだ

   憎しみあうのも
   愛しあうのも
   性に合わないのなら   
   互いを敬して
   遠ざけるしかない

神から自由になれないならば、せめて互いに距離を置きましょう。

   あそこには
   かわいい野良猫がいる
   いるのはわかってる
   わかってはいるけど
   近寄れない

  

  

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2021年7月29日 (木)

科学的な感情

「いたずらに不安を煽るな」「科学的に、正しく恐れる」とか、そっくりそのままブーメラン。

   科学的に
   正しい態度とは
   あらゆる言説を
   常に疑い訝しみ
   半身の状態であること

「選手が何を言っても変わらない」との、ある体操選手の発言に、「たとえオリンピックに選ばれた運動選手ではあっても社会的な義務がある」旨の批判。これは間違っている。そんな義務などない。

   間違ってはいけない
   権利の反対語は
   義務ではない
   権力側からの
   強制である

つまりかの体操選手は、義務を果たさないのではない。自ら権利を放棄したのだ。

   わたしに言わせれば
   権利の反対語は
   義務ではない
   責任でもない
   強制である

「権利」を「人権」と置き換えると理解しやすい。

 

 

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2021年3月21日 (日)

きみを応援するよ

 10年ひと昔、人類の歴史の1ページにも満たない。

   路上駐車の
   長距離トラックの運転席手で
   コンビニ弁当を
   黙々と食べているあなたを
   僕は応援する

   10年ひと区切りと
   区切りをつけてよいことと
   区切りをつけて
   忘れ去ってはならないことと
   いずれもある

忘れたくっても、忘れられない。

   無造作に
   積み上げられた
   袋の中身
   汚された土壌
   汚された記憶

大丈夫、みんないずれ死ぬ。 

だから悲しまないで。

あなただけが、

置き去りにされた訳ではないから。 

 

   

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2021年1月24日 (日)

後悔するのが人生

こんな時代だから「後悔しない人生を」「悔いのない一生を」と意気込むのも無理はない。

   さよならも交わさずに
   別れてしまったのは
   また会えるよね
   また会いたいよって
   思っていたからなんだね

   さよならを
   言えなかったのは
   また会いたいねって
   お互いに
   思っていたから

理想を追うのも自由、それでも後悔しちゃうのが人間。

   理想を
   生きることはできない
   理想を求めて
   もがくことしかできない
   一生

「それでもいいじゃん」と言えるかな。

  

 

   

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2020年11月21日 (土)

オレを殺してくれ

わからない。

   殺してください
   そう頼まれたから
   殺しました
   わたしは
   悪いことしたのですか

   殺してくれ
   そう頼まれたから
   殺したのです
   わたしは間違ってますか
   わたしは狂っていますか

安楽死、尊厳死、そして愚行権。自由。

   殺してください
   死んでください
   自由を手に入れて
   わたしは自由です
   わたしは正しいのです

わからない。

   自殺するのも
   殺してくれと願うのも
   すべて
   個人の自由
   基本的人権   

わからない。
     

 

 

   

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2020年9月27日 (日)

差別には理由がある

差別には何らかのそれなりの理由がある。

   差別には
   理由がある
   差別される側ではなく
   差別する側の
   問題がある

   なぜ
   差別するのか
   差別を
   正当化する
   理由を疑え

別に差別を続ければいいと思う。そう言い続ければいいと思う。

   差別の答えは
   その対象にはない
   差別する側の
   差別を正当化する
   その理由にある

好きに主張すればいいと思う。それを放置するなり、無視し続ける社会は、それなりの社会であり、その程度の文化レベルなのだから。  

 

   

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2020年7月 5日 (日)

ときのあいだ

永遠と一瞬のあいだ。

     ソフトクリーム
     舐め終わるまでの
     CD一曲目
     聴き終わるまでの
     ほんの一瞬

     点には
     幅がない
     一瞬には
     長さがない
     過去現在未来はない

 

 

   

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2020年6月13日 (土)

どこからどこへ

自分のことすらわからない

     ぼくは
     どこかをやって来て
     どこへと向かうのか
     自分が何者かさへ
     わからない

     どこから来たのか
     どこへと向かうのか
     自分が何者かすら
     わからない
     ここにいるという以外は

     どこから来たのか
     どこへと向かうのか
     わからないけれど
     なぜだかぼくは
     確かにここにいる

   

 

 https://www.youtube.com/watch?v=xUBYzpCNQ1I

 

   

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2020年5月28日 (木)

愛と永遠

真善美に愛と永遠は入らない。

     愛のなかに
     永遠は
     含まれる
     と
     誰か言った

     愛こそは
     永遠を
     内包する
     と
     誰ぞいふ

一瞬にして永遠。

   

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2019年8月16日 (金)

聖書に準えて

5月の暑い土曜日。久し振りに晴れ。以前からやろうやろうと思っていた大工仕事に精を出す。

といっても立てつけの悪いテーブルの脚に補強するだけ。なのだけど、手をつけたものの意外に苦戦。補強に使う板が厚すぎるんだ。めんどくさいね、ハンドドリルであたりをつけようとドリルの刃を探したが、ちょうどよい刃がみつからない。

途中で止めるのも癪だし。なんか替わりになる道具は…と出てきたのが、なんと錐。このご時世になんとアナログな。とはいえ他によさそうなものも見当たらない。

という訳で、はじめましたよ錐で穴開け。錐の柄を両手で挟んで、こう、きりきり、きりきりと揉み擦る。迷信に駆られた田舎もんが似非ご本尊をひたすら拝むように(笑)。しかし何十年振りだろ、こんな工作。日差しの強さも忘れるくらいの勢いで、なんとか必要なだけ開け終わりました、穴。

さて釘打ち込もうとして気がついた。右掌のちょうど真ん中にマメができて、潰れて血が出てる。両掌が熱くなるくらいの勢いだったからなあ、無理もない。絆創膏で傷口隠して釘打ち。血が滲んで絆創膏を貼り換えながら終了。

やれやれとおが屑を片づけていると、庭の奥からなにやら鳴き声が。そういえばさっきから微かに聞こえてはいた、近所の赤ん坊の泣き声か…でも違う。

ネコ、しかも仔猫。んっ? すぐ近くだ。庭の生垣の下を探す。いない。もし生まれたばかりの仔だったら、この暑さの中…、と思うと放っておけない気になる。

あっ、また鳴き声。もっと奥の庭の外れか。庭の外れは用水路に面していて、落っこちでもしたら大変だ、と思いながら静かに一歩一歩踏み出す。草が茂っていてよくみえない。草をかき分け、息を凝らし探る…、いない。

と、黒い塊が足元から飛び出した。真っ黒の仔猫。飛び跳ねるように庭の外れに。あっそっち行っちゃダメだ、と焦り気味に中腰で這うように追う。

やみくもに飛び跳ね走り回って、用水路際の敷石の影に隠れた。よし、動くなよ、いま抱っこしてあげる、と、用水路にすべり落ちないように膝まづいて手を伸ばす。もうすこし…のところで手が届かない。あっ、落ちたっ!仔猫が用水路に!慌てて飛び込んで、やっとのことで掬いあげた。両手で拝むように、宝物でも掲げるかのように。ああほっとした。

半身ずぶ濡れのまま、水を吸ったスニーカーをガッポガッポ言わせながら玄関までたどり着き、女房を呼ぶ。

女房、心得たもので、仔猫を見るや両手で受けとめ、すぐにケア。タオルやらガーゼやらで身体中拭いてやったのだけれど、この仔、女房の手の中でほとんど動かない。心なしか震えているようにも見える。

かかりつけの獣医さんに電話。いつもの女医さんに診てもらう。事情を話すと「水に落ちたり、人手に捕まったりが一時的にショックだったのでしょう、大丈夫そうですよ」と。一通り診察してもらい、帰り際に「もしかしたら、おなか空いてるかも…」と、ペースト状のエサを貰う。いつもありがとう先生。

帰りのクルマの中で、やっともぞもぞ動き出し、家に帰り着く頃には女房の手にあまるくらい元気を取り戻した。

それからの2日2晩、この仔とべったり過ごす、その夜からゴハンもりもり食べて、ショック症状も解消したようだ。慣れてはいないものの椅子の下にもぐりこんで隠れんぼしてみたり、一晩中部屋中を探索したり。なかなかに賢い仔で、わたしと女房の前で、ウンチもオシッコもちゃんと一人でできるんだよと、教えてくれた。

以前から野良猫を保護してくださるボランティアさんと親しくしており「仔猫のうちなら引き取り手がある」ことを聞いていたので、この仔もお願いすることにした。一旦、保護司の方に引き取っていただき、人に慣れた頃、里親探しをする。月曜日の午後、保護司さん宅に引き取られていった。

それから数か月、ボランティアさんから連絡。「あの仔、東京に住むご家族に貰われていきました。先住ネコちゃんのいる御宅だけれど、仲良く暮らしているそう」とのこと。女房もわたしも、もちろんよろんだ。嬉しいことにはちがいないが、ちょっとさみしいような。たった2日間だったけど、あの仔のことは忘れられない。もう、他人のうちの仔なのだけど。

周囲には親猫らしき姿もなく、おなじようなに仔猫がいる気配もなく、どこからやって来たかも知れず、いきなり現れた仔。掌の真ん中に穴の開いた大工仕事を手掛ける男に、水の中から掬い上げられた、奇跡のような仔。幸せになってもらいたい…いや、よくよく考えてみれば、あの仔が、そんな経験をさせてくれたのかもしれない。

いつもと変わらない日常の、ほんのちょっとした出来事の中に、そおっと奇跡を忍び込ませてくれた、真っ黒な仔猫。幸せになりたいのではなく、出会った人に幸せを運んでくれる仔猫だったのかもしれない。

 

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